坪30万円台を目指す家づくり 

  PROJECT   BOXシリーズ

何故、坪30万円台の家づくりをめざすのか?
きっかけ

あるお客様からの依頼で、
ハウスメーカーでは予算が足りないので、
何とかならないかと言う相談がありました。
ざっくばらんに、この総予算で出来る住まいを検討して欲しいと言う依頼でした。
総予算の中で、依頼者の希望をどれだけ組み込めるか不安でしたが、新たなチャレンジが巡ってきたと思いました。

予算 建築費1000万円(消費税別)+設計料10%。
提案内容 総2階建て31.56坪。 
坪単価は、31.7万円
です。(消費税は別です。)
外     壁:断熱材付角折ガルバリウム鋼板
屋     根:片流れルーフデッキ
構     造:木構造 地元天龍杉(産直)葉枯らし材
内     装:床 30mmr天竜杉フローリング(無垢材)
        :壁、天井 クロス仕上げ
        :玄関ポーチ床 墨モルタル 
         ビー玉埋込仕上
電 気 設 備:照明器具、モニターホン、TV、
         電話空配管、その他コンセント等
給排水設備 :キッチン(I型2550)、1616ユニットバス、         トイレ1ヶ所、洗面台、洗濯パン
        :プロパンガス使用
そ  の  他 :外部 L字型デッキバルコニー9.5u付
        :雨樋は無し
        :リビング部分に8畳低度の吹抜
        :木部の塗装は天然塗料
        :地盤改良は不要
        :下水道、上水道完備地
        :平坦地
        :単板ガラス
        :出入口2重ロック
 
ポイント 1.木構造の主体となる木材を天龍杉の産直とした。
  中間が無い分安く、しかも葉枯らし材と言う天然乾燥  材が使用できた。
2.大工さんに出来るだけの手間を掛けないようにする。
3.基礎の立ち上り部分は、コンクリートにモルタル塗り   等を施すが、コンクリート立ち上りをちょっと厚くして、
  モルタルをやめてしまう。
  一般に”打ち放し”と呼ばれるが、その表面処理もや   らない、やりっぱなし仕上げとした。その他、支障の
  無い工事を簡略化(やめるのではない)した。
4.設備機器は、必要十分なもので選択。食洗機等付加
  機能は無し
5.職人の皆さんの協力を得ることができる。
問題点  現在は、シックハウス対策用換気設備設置の義務化等の法整備により、コストアップの要素が増えていて、コストダウンにつながらない。
こだわり  新建材を使えば、まだコストダウンが出来るが、そこまでしてコストを下げるより、こだわりの部分を残した方が、後々建物の付加価値ができると思う。
今後  坪30万円台の依頼は、なかなか来ません。
と言うより、付加価値になる要素、例えば、食洗機、
オール電化、床暖房、塗り壁、オートロック等々の設備
や構造上のグレードアップ、採光や通風の工夫、
デザイン等加味すればきりが無いくらい変更できます。
しかし、急所の部分がスリムであるため、割安感に
つながって行くと思います。
ローコストと言うと、=何も付いてない、チープ。
と言うイメージがありますが、人それぞれ必要な設備や配慮は違います。自分やご家族のためのオリジナルを
つくる言うのは、とても経済的だし、一生に何度も経験することも無いと思うので、こだわってみても良いのではないでしょうか?
※この作品は、2001年の作品です。
建物は、それぞれ制約や条件が違うため、
同じ物を同じ金額でつくる事は元々難しいですが、
昨今の物価高騰等により
平均的に坪単価も上がってきてしまうことが残念です。

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