木造住宅に構造計算って必要なの 



構造計算とは、建物に対して
固定荷重(建物自身の重量)    
積載荷重(人や家具、物品等の重量)
など常時かかっている力と、
積雪荷重(雪が積もったときの重量)
風圧力(台風等強風時にかかる加重)
地震力(想定する地震にかかる荷重)
などの自然界から生じる外力を受けた際の
安全性を確認する計算のことです。
そして、建物がどのぐらいの力に耐えられるのかを
検討した結果、
基礎の寸法や配筋・耐力壁(筋違い等)の数や配置、
柱及び梁などの断面寸法等を算出し、
建物の安全性を確認します。

ただ一般的な木造二階建てや平屋建ての建物等は、
確認申請への構造計算の添付義務が無いため、
ほとんどの場合行われていません。

幸に静岡県の場合は、来る東海大地震に備え、
建築基準法を 1 とした場合に対し、
地域係数1.2×ばらつき係数1.1=1.32倍
の安全を確保するため、
壁量計算と配置(偏心率)の確認は行われてます。

しかし、それだけで十分なのでしょうか?

来る東海地震は、阪神淡路の10倍以上とも言われ、
我々が未だ経験をしたことがない地震規模になると考えられています。
「未だ経験したことがない」=今の基準では×なのです。

現在の建物強度は、建築基準法に基づいていますが、
阪神淡路規模で、既に基準法を上回っています。

東海地震ではどんな地震(震源地、地震の種類)にもよりますが、
おそらく被害は甚大です。
その大地震から、身を守り、財産を守るためには、
より安全性の高い住まいにする必要があります。
そのために誠風庵では、木造住宅でも構造計算を行い、
建物の強度を十分に確保し、
柱、梁の断面、基礎の断面、配筋を計算によって確認し、
より安心して暮らせる住まいを提供したいと思います。

構造計算書の中身を簡単に紹介